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特殊印刷とは? 種類・方法・一般的な印刷との違いをわかりやすく解説!

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はじめに

「特殊印刷ってよく聞くけど、結局なにができるの?」

「うちの商品に使えるかどうか、まず基本から知りたい」

そんな方に向けて、特殊印刷の種類や特徴、通常の印刷との違いをわかりやすくまとめました。

香りがつく印刷、光る印刷、触ってわかる質感の印刷など……実は、製品の魅力を一段と引き出せる技術がたくさんあります。ぜひ参考にしてください。

特殊印刷とは?

「特殊印刷って何?」「普通の印刷と何が違うの?」そんなふとした疑問から、このページを開いてくださった方も多いかもしれません。

精選版 日本語大辞典では特殊印刷について、以下のように記載されています。

〘 名詞 〙 紙以外の、ガラス・金属・木・布・プラスチックなどの素材に印刷すること。または、通常は使われない技術を駆使して印刷すること。

つまり、一般的な印刷は紙に印刷するもの、特殊印刷は紙以外のものに通常は使われない技術を駆使して印刷するもの、と言えます。

では、「通常は使われない技術」とは一体どんなものなのでしょうか?特殊印刷の種類と印刷方法についてご紹介します。

スクリーン印刷

スクリーン印刷とは、孔版印刷のことです。シルクスクリーン印刷ともいいます。細かいメッシュが張られた印刷版の穴を塞ぎ、塞がれていないメッシュの穴からインキを押し出して印刷する方法です。

スクリーン印刷の印刷風景

スクリーン印刷の版

スクリーン印刷で使用されるインキは耐候性が高く、バイク用のステッカーといった過酷な環境での使用を想定したものや、注意・警告を示すコーションラベル(重要保安部品)、製品安全ラベルなど、読めなくなった場合致命的な問題が発生するものなどに多く使用されています。

ここではスクリーン印刷を駆使した当社のオリジナル印刷技術をご紹介します。

Cubee E

フィルムに金属感と奥行き感を付与した金属調立体調印刷です。

その他のCubeeシリーズとして、Cubee Eを内照させることで色を透過させることができる「Cubee E+透過」、パール調で立体感を表現した「Cubee F」、写真を金属立体調に表現した「Cubee P」などがあります。

金属加工からCubee Eにおき替えることで、金型費用の削減、また高価な金属製品の在庫リスク軽減にも貢献いたします。

クルクル

フラットな銘板に立体感と動きを付与する印刷です。

見る角度を変えることによって柄が動きます。店頭POPパネルや銘板等目立たせたい場面で、一般パネルとの差別化が図れます。

奥行きのあるタイプや飛び出して見えるタイプ、ジグザグ模様のタイプ、柄が動いて見えるタイプ等があります。

蓄光印刷

紫外線を吸収し、暗いところで発光します。高輝度で耐候性もあります。蓄光シートとは異なり、必要な箇所にピンポイントで蓄光表現ができます。

ノベルティや停電時の目印、レスキューガイドなどにお使いいただけます。

転写マーク

インキだけを対象に転写することができるシートです。

基材レスで素材との段差がごくわずかです。また、塗装では難しいグラデーションや多色デザインもマスキング不要で表現できます。三次曲面や凹凸面、布・レザー・スポンジなどの軟質素材といった様々な素材にフィットします。

ヤマックスでは、水を利用して転写する「水貼りスライド転写」、圧力だけで貼り付ける「感圧転写」、熱をかけて圧着させる「熱転写」を取り扱っています。

IR透過印刷

IR(近赤外線)を透過し、可視光を透過しない印刷です。一般的なブラックだけでなく、メタリック調やグラフィック表現、ホワイト(条件によるため要ご相談)の表現も可能です。また、IRフィルターだけでなく、銘板との一体印刷もできます。

IRフィルターを使いたいけど空間に統一感を持たせたい、目立たせたくないといったご要望の実現が可能です。

他にも香りや質感、光を拡散する効果など、スクリーン印刷で表現可能な表現はたくさんございますので、パンフレットページをご覧ください!

オフセット印刷

オフセット印刷とは、平版印刷のことです。CMYKの版をブランケット胴という部品に押しつけてインキを転写し、ブランケット胴から基材にインキを転写して印刷することでフルカラー印刷が完成します。また、オフセット印刷は水と油が反発する原理を利用しています。

印刷スピードが速いため、一度に大量の印刷ができ、写真やグラデーションなど繊細な印刷が可能です。

オフセット印刷の仕組み

オフセット印刷版

凸版印刷

凸版印刷とは、凹凸のある版の凸部分にインキをつけ、版を基材に押し付けて印刷する方法です。版を基材に押し付けて印刷するという点でオフセット印刷と似た印刷方法ですが、ハンコの原理で印刷します。

また、フレキソ印刷も凸版印刷の一種です。ゴムや樹脂など、柔軟性のある版を使用します。

凸版印刷の樹脂版

1色ごとに1版あり、全部印刷すると下のカードが完成します。

オフセット印刷より低速で印刷するので、一般的には印刷コストが高くなります。しかし、印刷を始めてから良品ができるまでが短いため、高級な基材を使用する場合には印刷コストが低くなる場合もあります。

しかし、ベタの印刷や文字の印刷は得意とする一方でグラデーションや写真の印刷には向いていません。そのため、製品の成分表示ラベルの印刷に適しています。

ヤマックスでは、銅版を用いた凸版印刷、樹脂版を用いたフレキソ印刷の取り扱いがあります。

デジタル印刷

デジタル印刷とは、インクジェットプリンターやレーザープリンターなど、プリンターを使用して印刷する印刷方法です。

紙に印刷するイメージが多いデジタル印刷ですが、白いインキや盛り上げ用のUVインキといった特殊なインキ、オレンジや緑といったCMYK以外の工業用のプリンターでしか出せない色など特殊な印刷ができるデジタル印刷もあります。

またデジタル印刷にも種類があり、家庭用のプリンターと同じ「インクジェット方式」、UVインキを印刷する「UVインキ方式」、レーザーと粉末トナーを用いて印刷する「電子写真方式」があります。他の印刷方法と違い、デジタルデータをそのまま印刷するので、いずれも版を作成する必要がなく、1枚ごとに印刷内容を変えることができます。

比較的印刷コストが低い傾向にありますが、大量印刷には向かないというデメリットもあります。

ヤマックスでは、「インクジェット方式」、「UVインキ方式」のデジタル印刷機の取り扱いがあります。

デジタル印刷の様子

デジタルオフセット印刷

デジタルオフセット印刷とは、デジタル印刷の一種です。デジタル印刷とオフセット印刷、双方の良いところを掛け合わせた印刷方法です。デジタル印刷と同様に、版の作成が不要です。版を貼りつけた版銅の代わりに、感光体ドラムという筒状のものにレーザーでインキを絵柄を写して、オフセット印刷のようにインキをブランケット胴へ転写し、基材にブランケット銅を押し付けて印刷します。

ハイブリッド印刷

ハイブリッド印刷とは、複数の印刷工法を掛け合わせる印刷です。ヤマックスではデジタル印刷とスクリーン印刷、凸版印刷とシールスクリーン印刷、凸版印刷とオフセット印刷を掛け合わせた印刷物などを主に製造しています。特徴的なものとして、繊細さが求められる写真やグラフィック表現をデジタル印刷で行い、メタリックやパールのような特殊な表現をスクリーン印刷で行うハイブリット製品や木目調をデジタルで表現し、金属感をスクリーン印刷で表現した異素材感製品などがあげられます。

木目調デジタル印刷×金属立体調スクリーン印刷

オンデマンド印刷とは?

オンデマンド印刷とは、Print on demand(要求に応じて印刷)という言葉に由来しており、小ロット印刷のことを指しています。刷版をせず、デジタルデータをそのまま印刷できるため、主にデジタル印刷が用いられます。

印刷方法ではなく、ビジネスモデルを指す言葉です。

凹版印刷

絵柄部分をへこませた版にインキを乗せ、版を基材に押し付けて印刷する方法です。絵柄部分にインキを多く乗せることができ、細かな濃淡を表現することができます。写真集などの高品質なカラー印刷が求められる際に使用されます

フランス語で「彫る」という意味の「gravure」に由来してグラビア印刷とも呼ばれます。

凹版印刷はヤマックスでは取り扱っていない印刷方法です。

ちなみに、ヤマックスで取り扱っている印刷工法の中でも、スクリーン印刷・凸版印刷・オフセット印刷については社内で調色を行い、特色を印刷できます。

 これまで様々な特殊印刷の種類と印刷方法について解説してきましたが、工法を変えるだけでコストが抑えられたり、表現の幅が広がり、新たな発見につながることもあります。素材や表現に合わせた最適な印刷方法のご提案も可能です。導入をご検討の際は、お気軽にヤマックスまでご相談ください。

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