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コラム

特色印刷とは?シール印刷の調色もご紹介!【ヤマックス社員に聞いてみた】

社員インタビュー

特色印刷とは CMYK印刷との違い

特色印刷とは、「特色=指定された色」で印刷する印刷方法のことです。
私たちの身の回りにある印刷物、例えば家庭用プリンターで出力するようなカラー印刷は一般的にC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(黒)※1の4色を掛け合わせることで再現されています。これに対してCMYK印刷では再現できない色をインキから作り、印刷するのが特色印刷です。

※1…Kは通常黒インキのことを指しますが、「K」は「Black」や「Kuro(黒)」ではなく「Key plate」の頭文字に由来します。

特色インキの調色・調合

特色インキは異なる色のインキを混ぜ合わせて作ります。混ぜるインキの組み合わせや配合比などのレシピを考える作業を「調色」、レシピの配合に従って色を作る作業を「調合」と言います。
ヤマックスの印刷物も多くの特色を使っており、シール印刷・スクリーン印刷ともに社内で調色作業を含めたインキの内製化がされています。今回のコラムでは、大阪工場シール課で調色作業を行う社員へインタビューし、特色印刷のメリットや、調色作業はどのようなものなのかを聞いてみたいと思います!

早速大阪工場へ・・・

特色を使うとき【調色作業者に聞いてみた】

例えばこの印刷物、レモンの黄色の濃淡や葉の質感など色の細かい表現はCMYK、背景の鮮やかな水色は特色を使っています。

この水色をCMYKで表現しようとすると、4色の調整によって微妙な色合いの差が生まれてしまい、このように綺麗な色が中々出せません。レモンの色味にこだわりつつ水色に調整となるとなおさら再現は厳しいです。
どうしてもこの色を表現したい!という希望がある場合は特色印刷をお勧めします。

再現できない色はありますが、基本的にどんな色でも限りなく近づけることができる、というところが特色印刷のメリットです。

特色の色指示はDICやPANTONE?

はい、もちろんそうした色見本番号での指示をいただくこともあります。ただ、これも保有している色見本の版(出版年数)が当社とお客さまで違ったりすると微妙な色差が出てしまうこともあります。お客様がどのような色を求めているのか、コミュニケーションをとってすり合わせしていくことを常に心がけています。

色見本として、お客様から実際にシールを貼る容器や部品の一部を送っていただき、調色していく場合もあります。これは直接貼るわけではないのですが、色見本としてぬいぐるみが来た時もありました。

そうですね、先述の色見本番号にも言えますが、番号だけでなくカラーチップなどを送っていただけると、よりお客様の求める色のイメージに合わせることができ、調色しやすいです。

※2…DIC株式会社が提供している色見本
※3…PANTONE社が提供している色見本

社内で調色ができるヤマックスの強み

そうですね、指定された色にぴったりの色を作る作業は時間や人員を取られますし、ノウハウも必要なので、自社内で調色となると中々難しい印刷会社さんが多いのではないでしょうか。一般的にはインキメーカーで作ってもらうことが多いです。

はい、その点ヤマックスは自社内で調色ができるため、お客様のご要望に素早くお応えすることができます。

もちろん、お客様にご納得いただける色をすぐに調色できるわけではありません。しかし、これまでヤマックスが培ってきたノウハウと経験の中には膨大な調色のレシピがあり、その中から近い色を探し調整していくことでより早く正解の色に近づけることができるのです。
ヤマックスの調色のレシピはシール印刷だけでも3000色以上あるんですよ。

今回は大阪工場シール課で調色作業をしている社員にお話を聞きました。
上記の通り、ヤマックスには調色作業を含めたインキの内製化ができる強みがございます。特色印刷でお悩みがあれば、いつでもヤマックスにご相談ください。

ヤマックスではこのほかにも「色」や「インキ」に関するコラムを掲載しておりますので、是非そちらもご覧ください!

こちらのコラムでも、ヤマックス埼玉工場で調色作業をしている社員のインタビューが掲載されています。