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コラム
印刷基礎知識⑩~デジタルでも特殊なものづくり!UVインクジェット方式とは?印刷工法の学習日記~
「印刷って機械にかけたらすぐに仕上がるんじゃないの?」
印刷の基本のキも知らなかった新入社員が、ヤマックスで学んだ印刷知識を【印刷基礎知識コラム】にて発信しております。
これまで、【印刷専門用語】【色・色彩】【物性試験】【抜き型】【版】【剥離紙】【印刷工法】の7つご紹介してきた同シリーズ。
今回は【印刷工法】の続編、「デジタル印刷」について学んでいきます。
学習日記
~工場にて~
ヤマックスでは、シルクスクリーン印刷、シール印刷、オフセット印刷、デジタル印刷の工法でものづくりを行っているよ。今回は、「デジタル印刷」について紹介しよう。

デジタル印刷工法
ヤマックスのデジタル印刷とは、インクジェット印刷のことを指しているよ。UVインクジェット印刷方式と、水性インクジェット印刷方式の2つの設備を保有しているよ。
今回は、UVインクジェット方式について説明しよう。
シート状の材料へCMYKのインキを基準に、UVランプで硬化しながら印刷する印刷方式なんだ。耐候性に優れた印刷が可能だよ。
なるほど。
家庭によくあるプリンターの大きいバージョンなのかと思いましたが、そうではなさそうですね・・・。

そうだね。
普通のプリンターと違う点はたくさんあるね。
例えば、一般的なプリンターとは違って、白インキが搭載されているんだ。
確かに、自宅のプリンターには白インキは入っていませんね。
白色も使えると意匠の幅が広がりますね!
そうだね!
あと、透明材や銀材にも鮮やかな色の印刷ができるから基材選定の幅も広がるんだ!

もちろん、スクリーン印刷やシール印刷でも様々な材料に印刷することができるよ。
デジタル印刷の工法を選定するメリットは、ものづくりが効率的に行えることかな。
効率的に・・・?
印刷版を作る必要がないのでイニシャルコストを低減できるんだ。大判印刷(約2m)も可能で、小ロットから対応できるのもポイントだね。

更に、特殊なインキを使うことで質感表現が可能なんだ。
このサンプルのデザイン部を触ってごらん。
ざらざらしていて、本物のボールを触っているみたいです!インキだけで凹凸感を出せるのはすごい・・・。
意匠の幅が広がるし、更に製造・販売工程にも貢献できるのですね!
そうだね。営業担当は、技術部門と協力して、今まで紹介してきた複数の印刷工法の特長と、お客様の課題と照らし合わせて最適な工法をご提案しているよ。
これがヤマックスの提案力!
複数の工法を持っているからこそ、提案のカードもたくさんですね。
複数工法の中から1つを選定することももちろんだけど、ヤマックスでは複数の工法を組み合わせたオリジナル商品も開発しているよ。
組み合わせることもできるのですか?
シルクスクリーン印刷とデジタル印刷の2つの工法を融合した技術で、ヤマックスでは「ハイブリット印刷」と呼んでいるよ。
代表的な商品は、「グラフィックアウト」
“点灯時だけ文字が見えるスマートな加飾パネル”として誕生したよ。
すごい!
後ろから光らせると絵柄が出てくる!しかも、本当に木から浮かび上がっているみたいですね。
『グラフィックアウト』をcheck!


グラフィックの部分はデジタル印刷の表現だよ。素材をリアルに再現できることもデジタル印刷の特長の1つだね!
1つの工法に特化した印刷会社が多いのに、なぜヤマックスは複数の工法を扱うんだろうと思っていたのですが、工法それぞれの特長を理解して長年ものづくりを行ってきたからこそできる提案があるのですね!
今日のまとめ

今回は、デジタル印刷のUVインクジェット方式についてご紹介しました。
自社で複数の工法を扱えるからこそ、お客様のご要望やお悩みに沿った幅広いご提案ができ、そしてヤマックスが大切にする「印刷技術そして創造力で人の想いをカタチにする」が実現できているのだと感じました。 次回はデジタル印刷の水性インクジェット方式について、配信予定です。是非ご覧ください!