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コラム

印刷いまむかし③~デジタル印刷・印刷の発展とヤマックス~【全3回】

印刷の歴史

全3回にわたり印刷の歴史を振り返るこのコラム。
最終回はデジタル印刷の歴史を紹介いたします。
グーテンベルクが活版印刷を発明してから500年以上が経過してから生まれた、まったく新しい印刷技術。
この発明により、印刷はどのように変化していくのでしょうか。

第1回コラムはこちら
第2回コラムはこちら

デジタル印刷~印刷はさらに自由に

デジタル印刷ではパソコンから版を出力したり、版を作らずに直接印刷したりします。デジタル印刷の出現は、グーテンベルクの活版印刷以来の大変革であるといわれています。 デジタル印刷は1985年にアメリカのアルダス社がソフトを発表したことに始まります。設備費が安く、作業が迅速であることから導入が進み、現在では印刷のデジタル化が拡大しています。


印刷の発展とヤマックス

  1. これからの印刷

印刷技術はこれまで紹介した凸版印刷・凹版印刷・平版印刷・孔版印刷の4大印刷技術に大別できます。
そこにデジタル印刷が出現したことにより、印刷の形が大きく変化しています。版をそもそも作らない無版印刷や、必要な分だけを印刷するオンデマンド印刷など、デジタル印刷以前にはない技術が日々生み出されています。
また、あらゆる情報がデジタル化されるなかで、印刷の存在そのものが問い直される時代になっています。

  1. 印刷の概念を超えていく

ヤマックス株式会社は1945年の創業以来、印刷の歴史と共に歩んできました。
現在ヤマックス株式会社では、凸版印刷(フレキソ印刷)、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、そしてデジタル印刷を稼働。常に最先端の技術開発に取り組み、お客様のブランド力創造に貢献しています。 我々は誰も見たことがない印刷の時代へ、企画力・開発力・製造力をもって挑みます。

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印刷いまむかし 編集後記

業務時間内に歴史を勉強できると、わくわくしながらコラム作成の仕事を引き受けました。しかし、すぐに頭を抱えることになります。歴史が好きとはいえ、印刷のそれについてはさっぱりです。コラム第一弾ということで、文体も長さも検討がつきません。入社一年目のわたしはここにきてようやく、「割と面倒な仕事じゃない?」と思い当たりました。
図書館を往復し、歴史の流れを把握したところで「これは思った以上に長くなるぞ」と覚悟を決めて執筆にかかりました。どうにか上司に原稿を提出しますが、「もっと短く」「読みやすく」「くだけた感じで」と、的確なようなわかりにくいようなアドバイスを多々いただきます。こうして紆余曲折ありましたが、どうにかコラムを書きあげました。 最後になりますが、私共の「印刷いまむかし」に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。今後ともヤマックス株式会社を宜しくお願いいたします。乱筆失礼いたしました。


参考文献

  • 真山明夫監修, 印刷技術と生活研究会編著,『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい印刷の本』,2012年, 日刊工業新聞社
  • 川畑直道, 高岡重蔵, 高岡昌生, 中村雄太郎, 平野武利, 松音格監修,『『印刷雑誌』とその時代-実況・印刷の近現代史』, 2007年, 印刷学会出版部
  • 株式会社東京機械製作所 輪転機製造100年委員会編,『輪転機のあゆみ』, 2006, 株式会社東京機械製作所
  • 庄司浅水, 『印刷文化史 印刷・造本・出版の文化史』, 1957, 印刷学会出版部
  • 馬渡力, 『印刷発明物語』, 1981, 日本印刷技術協会
  • 吉島重朝著, 『印刷よもやま話-印刷技術の歴史-』, 2008年, 財団法人 印刷朝陽会

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